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2008'01.16 (Wed)

主人公は僕だった

はいはーい、予告をするとほとんどそれを裏切る、嘘つき?ひねくれ?ゆきちママです(汗)

ななさんへのコメント返しで、ヘンな弱音を吐いちゃって、自分で気にしてたりするんですが...。多分ジェイク愛が消失したら、このブログの存在意義はなくなると思いつつ。でも映画のレビューも(たまに)書く。
だって、書かずにいられなくなる映画って、やっぱりあるから。

主人公は僕だった主人公は僕だった コレクターズ・エディション
(2007/12/19)
マギー・ギレンホール、エマ・トンプソン 他

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すごく良かったです。
私、泣きました。
DVDを片して布団に入っても、しばらく涙が止まりませんでした。

ひねくれ者なので、「泣ける」とか「感動の」とか言われると、うへぇ〜となって、見る気が減退するゆきちママです。だから、こんな誉め方をするのは自分でも不本意ですが。

泣けるし、すごく感動する作品なの〜!

アホですね。まるで能がないです。自分がいいと思ったものを、いいと伝えるのは難しい。

ゆきちママは、人生や人の心の機微に触れるしみじみとした作品が好きらしいのですが(多分)、これは、最近では最高のヒットです。オススメ!

まぁ、蛇足になるのを覚悟で、どこが良かったのか、ちょこっと書いてみようと思います。下手にいろいろ書いて、皆さんの鑑賞の楽しみを奪いたくないのですが。
後半、ネタバレになりますので、まだ観ていない方はぜひ観てから読んでくださいね。
(この作品、結末に言及しないと気がすまないくらい、結末がいいんですよ)

基本情報はこちら → allcinemaONLINE

国税庁の会計検査官ハロルド・クリック(ウィル・フェレル)はある日突然、小説の主人公になってしまいます。そして、作品をタイプする筆者の声が頭に響いてくるのです。筆者は、 エマ・トンプソン演じるカレン・アイフル、主人公を必ず最後に死なせる悲劇作家。
自分を主人公にした小説が刻々と綴られていき、それが現実となっていくこと、自分の死が決定付けられていることを知り、ハロルドは慌てます。

どうしようもなくハロルドに感情移入してしまったのは、彼が私に似ているからなのかなぁ...。

彼は機械的に毎日を過ごし、死を無縁のもののように考えて生きていますが、それはただ生きているだけで、自分らしさ、生きる目的というのを失っています。

そしてひたすら死を見つめるペシミスト、カレン。

真紅さんが記事で指摘しているように、ハロルドやカレンの部屋は無機質。整然としているけど、何もない感じ。
(こういうとこにさらっと気づくのが真紅さんの凄いところ)

ハロルドを演じている人は、コメディアンなんだとか。まるでそう見えないほどに、面白くなさそうな顔をしているんですよ、ハロルド。感情が止まっちゃってるんですね。

そんなハロルドは仕事で、税金の一部を滞納している勝ち気なパン屋の女店主アナに出会います。
アナを演じているのは、マギーお姉ちゃん。
彼女の出演作は「ドニー・ダーコ」と「モナリザ・スマイル」しか見ていなかったので、まともに見たのはこれが初めてといえるかも。
私は演技の上手い下手は分かりませんが、アナが魅力的であったことは間違いないです。他のアナだったら(メチャべっぴんとか)、あれほど感動したかな?

美女ではないけど、美しい人、アナ。

強烈にアナに惹かれていくハロルド。止まっていた彼の感情は動き出し、ストレートに情熱的にアナを求めていきます。
そしてアナを得た時、無機質でモノクロだったハロルドの世界は、極彩色変わり、鮮やかで力強い命の輝きが溢れます。
このシーン、文字通り劇的で、本当に素敵です。

そしてとうとう、ハロルドは筆者であるカレンにたどり着きます。その対決シーンは、想像していたよりあっさりしていたように思えましたが、ここからカレンのドラマが始まります。
一心に主人公の死を求めてきたカレンは、自分が登場人物たちを「殺して」きたのだと知ります。
スランプに悩みぬいた末、ようやく死の結末がはっきり固まったのに、それを書いたら...。

エマ・トンプソンも熱演で、ちょっとひねくれてて、気難しいカレンを上手く演じていました。不思議とヒュー・グラントと似てる気がしてしまいましたが(イギリス英語を話しているせい?)。

ハロルドを導く怪しげな文学教授をダスティン・ホフマン(なぜかプールの監視員をしている)、カレンに何が何でも原稿を上げさせようとする有能な編集者をヘアスプレーでのパワフルな演技が印象的だったクイーン・ラティファが演じています。みんな、素晴らしかった。


さあさあ、ここからはネタバレですよ!

ハロルドは、自分を取り戻し、アナを得た今こそ、本当に死にたくないと思うのですが、作品として最高の結末になるために、死を受け入れるのです。
最後の夜のシーンが、すごく美しくて哀しい...(/_;)
ここのアナがまた、可愛いんですよね。無邪気に甘えた表情。安心しきった寝顔。
こんな人を残して自分は逝くのか、と思うハロルドの心が伝わってきて、たまらなくなります。

そして、カレンが巧妙に用意してきた舞台は整い、事故が起こります。そこへ自ら向かうハロルドの気持ちを思うと、壮絶です。

自分の所為?とおびえる子ども、泣き叫ぶ運転手。ハロルドの死は、彼らをも傷つけてしまいます。

カレンは新しい結末を用意しました。ハロルドは、奇跡的に病院で目を覚ますのです。
これは文学的には、駄作とまでは言わなくとも、イマイチな結末のようですが、「死」ばかりを求め続けたカレンにとっても、「生」を選び取ったという点でドラマチックです。

私はこのストーリーは、もう一つ上の意思(神様とか?)が引き合わせたものだと思います。
機械的な生活に窒息しかけていたハロルドと、死のみを希求するカレンに、「生きること」を教えるために。
ちょっとキザかな (* ̄ー ̄)+ にやり

「人生は小説より素晴らしい」という真紅さんのコピーには脱帽です。
03:08  |  映画  |  TB(3)  |  CM(8)  |  EDIT   このページの上へ

Comment

●いい映画ですよね

ゆきちママさま、こんにちは。コメントとTBをいただき、ありがとうございました。
なんか凄く褒めていただいていて、恥ずかしいですがありがとうございます。
私もこの映画には感動し、大好きでした。映画館では号泣していたと思います。
マギーもね、今まで観た中で一番ハマリ役だったんじゃないかな?
リベラルな女性で、マギー本人のキャラに一番近い役なのかもしれませんね。
エマ・トンプソンもほとんどスッピンでね・・・。ヒュー様に見えたっていうのもわかるかも(笑)。
タイトルに付けた副題はね、原題を私なりに解釈しました。
邦題がちょっと(かなり?)不満だったので。
こういう地味だけど心に沁みるいい映画に、たくさん出会いたいものですね。
ではでは、また来ます〜。
真紅 | 2008年01月16日(水) 10:16 | URL | コメント編集

●真紅さんへ

こんにちは!(^o^)/☆ コメント&TBありがとうございました♪

> なんか凄く褒めていただいていて、恥ずかしいですがありがとうございます。
いえいえ、今回、改めて真紅さんの偉大さを感じましたよー。実際書いてみると、レビューって本当に難しいです。

この作品は、劇場公開中から気になっていたんですよ。でも見に行く機会がなくて。
もっとコミカルな話かと思ったら...、涙が、だー!(T-T)でした(笑) 心の琴線に触れるっていうんでしょうかね。いい作品ですよね。

> マギーもね、今まで観た中で一番ハマリ役だったんじゃないかな? ...
なるほど、本人に近いのかもしれないですね。知性がチラチラしてて。マギーのアナ、とっても素敵でした o(^-^)o

時々つたない記事を書いてはTBしますので、これからもよろしくお願いします!m(_ _)m
管理者(ゆきち) | 2008年01月16日(水) 14:04 | URL | コメント編集

●こんばんわ

これ,借りようか,どーしよかって,レンタルショップで悩んだ作品ですが
ゆきちさんの感想を読んだら,観たくなりました〜。
今度借りてみますね。きっと私もツボにはまりそうな気がします。
記事を書いたら,またTBしますね。
マギーの作品「ワールド・トレード・センター」と「パリ・ジュテーム」観ました。
彼女もジェイクと似て,お顔はすごい美形というのではないのに
演技を始めると,すごく魅力が出るんです。
この姉弟の役者としての才能はただものじゃないですよ!
なな | 2008年01月19日(土) 22:29 | URL | コメント編集

●ななさんへ

こんにちは! コメントありがとうございます!

> ゆきちさんの感想を読んだら,観たくなりました〜。
そう言ってくれると、嬉しいです (T^T)うるうる。さすがブロガーの気持ちが分かりますねぇ。
でも、今回は特に書き込みすぎてて、レビューとしてはどうか、鑑賞の楽しみを奪ってしまったかと、凹んでました。←何かにつけてすぐ凹む人

おお!w(◎o◎)w ななさんは、かなりのマギーファンですね。
「ワールド・トレード・センター」はこの間教えてもらったジャックパパのこともあり、見てみようと思いつつ、苦手な分野の作品で、なかなか借りれません(;´Д`)
> 演技を始めると,すごく魅力が出るんです。
そうですね。この作品でのアナも、そんな感じでした。人間味が溢れてて、ハロルドが惹かれる気持ちがよく分かりました(そういう説得力って大切ですよね)。

> この姉弟の役者としての才能はただものじゃないですよ!
ある意味、映画人としてはサラブレッドみたいな姉弟ですものねぇ。
今後の活躍にも期待ですね。...早くジェイクの新作見たいなぁ。
管理者(ゆきち) | 2008年01月20日(日) 10:29 | URL | コメント編集

●観ましたよ

記事の中に勝手にゆきちさんのお名前を入れちゃいました。
すみません。v-238

とっても素敵な,すばらしい物語で
人間であることが嬉しくなっちゃうような・・・そんな作品でした。
ヒース不在で落ち込み気味だった気分が,すこし癒されるような感じで
わたしにとってはジャストタイミングだったような気がします。
「生きること」とか「幸せ」とかについて優しく教えてもらったみたい。
「チョコレート」の監督さんだったということも,なんか因縁を感じました。
なな | 2008年02月04日(月) 10:02 | URL | コメント編集

●ななさんへ(2)

おはようございます! コメント&TB有り難うございました。

昨夜はさすがに、子ども達と床に就いたきり目が覚めませんでした(汗)
TBだけ昨日の昼間送っておいたのですが、また届いてないみたいなので、もう一度トライしてみますね。

さて。
お気に召していただけて、本当に嬉しいです。自分がすごく気に入った映画を、「私も良かったです」といってもらえると、やっぱりホッとするし、嬉しいし。
記事中のリンクも嬉しかったですよ♪(仲良しと言ってもらって、かなりテレました)(*^.^*) えへっ
そちらにもまたコメントしに伺います〜。

あ、チョコレートの監督さんでしたか。←気がつかなすぎ
確かに、人に対する温かさとか、そんな感じですね。
管理者(ゆきち) | 2008年02月05日(火) 05:42 | URL | コメント編集

●マギー姉さん

こんばんは、ゆきちさん♪

しばらく前に観終わっていたのですが、、、
一番の感想は内容よりもマギー姉さんって魅力的!
ゴメンナサイ。
口角の上がり具合などジェイクとそっくり。マギー姉さん出てるシーンは画面も暖っかで。
なるほどね、ハロルドが惹かれるのも納得かな。
しっかり自分を持っているのにガチガチじゃなく柔軟で器の大きさを感じます。
エマ・トンプソンも神経質でスランプな作家を巧く演じていたと思います。エマ・トンプソンは昔から巧い女優ですね。キャスティングは良かったと思います。

ゆきちさん、ハロルドに似てるんですか、、、
私もコンプレックスの塊だし自分を本当に好きなのか真剣に考えたことがないというか、そういうことをずっと避けてきましたから(このコメント、アンジェラつながりですが)。 でも結婚して少しだけれど自分を好きになったかも、、、 “道に転がってる石だってこの世に必要だから存在してるんだよ”って「道」という映画の中で道化師が女主人公に言うシーンがあって、私は泣きました。その後その言葉を思い出して自分で自分を元気づけたことも幾度となくありました。
そうやって生きてきたし、生きていくのかな、、、

単館上映なんですが「ペネロピ」という映画が公開されています。私は札幌まで観にくつもりです。(私の街では上映されてないので。私がすごく観たい映画は単館が多いかな。)
DVDレンタルになったら是非おすすめします。
あき | 2008年03月16日(日) 22:57 | URL | コメント編集

●あきさんへ

こんにちはー! お待ちしてましたよ♪o(^-^)o
その割、返事が遅くなってゴメンナサイ。昨日は爆睡でした。(;´Д`)

そうですねぇ、マギーお姉ちゃんは魅力的ですね。画面が暖かいというのも、その通りで。
口角といえば、あきさんに初めていただいたコメントにもジェイクの口角の話が出てましたよね。懐かしく思い出しました。

> ゆきちさん、ハロルドに似てるんですか、、、
多分。昔の私は、あんなふうにただ生きていたような気がしますよ。ハロルドの方が重症でしょうけど。

「道」という映画は知りませんが、いい言葉ですね。私も、なんだか結婚してからの方が良くなってると思います。少し乗り越えたから、文字にして書けるってこともありますよね。

「ペネロピ」初めて聞きました。ちらっと調べたら、リースが製作してるんですね。v-8うへっ
それはそれとして、こちらでは上映がないので、DVD化したら見てみます。(^^)/~~
管理者(ゆきち) | 2008年03月18日(火) 13:48 | URL | コメント編集

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